エオルゼア旅行記:新生の終わり〜Let justice be done though the heavens fall
以下、FF14「新生エオルゼア」エンドロールまでのネタバレ・スクリーンショットが含まれます。あとめっっちゃ暗いです。
後半はかなり駆け抜けで、新生クリアしました。虚脱。
中盤から薄々思っていたけど、光の戦士というか諜報員なんだよな、武力を伴う交渉を仕事に含むタイプの...。クーリエは見ていないけど、書簡や物資を要人間で行ったり来たり。なんか、そうしているうちに、後半はあらゆる戦いから自分が剥がれたような、周囲がどんどん白熱しているのに自分が取り残されていくような感じだった。
だって結局どっちが勝ってもめちゃくちゃ人が死ぬじゃん。一生懸命走り回っても結果はそれじゃん。その遺体をこっちが運ぶか、向こうが運ぶかの違いでしょ。
「超える力」とか持ち上げてくるけど、ほんとにそんなものが備わっているなら、シルフとだけじゃなくコボルトやアマルジャとも話したかった。
いや、コボルトに関してはこっちが完全に悪いじゃん。手を出さないっていった領域に資源目的で侵犯してるんだから、防衛するでしょ。リムサの提督も自覚的ではあるようなのが脚本的には救いだったけど...。解決には向かわされるけど、その根本的な部分には介入できない、なぜならアウトサイダーだから...というのでますます戦いから気持ちが剥がれていった。
それで、家に帰ってきたらこれですよ。
遺体を運ぶクエストはあったから、伏線かな...とは思っていたけど、呆然としながら「一個一個」この間まで話しかけることができた人たちの遺体を「運搬してもらう」ために運ぶの、めちゃくちゃつらかった。
ちょうどこの前に衣服を染色したばかりでクリーム色の可愛いローブ着てて、多分砂の家の人たちほめてくれただろうなと思うのに、描画されないだけでローブは背負って抱きかかえて運ぶその人たちの血でずたずたに汚れていくんだ。
ノラクシア、仮宿で最初料理をしてたNPCだと思うんだけどどうだろう。ここに来なければこんなことにはならなかったのに。
なんか、体が植物に近いから、ノラクシアはきっといりごまさん(イフリートエギ)召んで近寄るの嫌がるんだろうな〜とか想像したことがあって、本当に、全然意味はないんだけど彼女を運ぶ時はいりごまさん引っ込めた。
つらすぎた
このあと延々とイシュガルドを走り回ることになったけど、吹雪く高地の景色がぼうっと荒んだ気持ちと重なって、なんかここでの出来事をあんま覚えていない。お互いを信頼していない4つの家が、裏切ったり裏切られたりすり替わられたりしながら、その間を「最悪の回避」だけを目的に走り回り続けて、今までと変わらず、これからも変わらないのか...ノラクシアは死んじゃったのに...と思っていた。ダニエルクレイグのボンドがあんなに何もかもどうでもよさそうだったのが少しわかる気がした。結局、少し死ぬか、多く死ぬかぐらいしか変えられず、誰が支配してようがそれは変わらないのに、なにを期待しろというんでしょう。もう好きにしてください。私はリムサに帰りたい。ひなたで釣りや刺繍がしたい。
繰り返すけど「超える力」なんてものがあるならこの私情大爆発将軍たちとももっと話してみたかったよ。
いやだから本当そういうのないんです、ただいっしょけんめいやってたらここまで来ただけで...なにもないんですよ。めちゃくちゃ人がいっぱい死ぬのだけは、死にやすくなるのだけは何とか止めようとしてるだけで...。すいませんね思想がなくて。でも言っとくけどお前の部下全員私情大爆発だからな。
そして人がまた少し死んで、時代は新生したらしい。
エンドロールでドライボーンの教会にある皆んなのお墓と思わしきカットが入ってぽたぽた泣いた。結局さあ...なんだったわけ?この戦いは。「光の意志の勝利」といいますが、これをずっと続けていくんですか?世界とか私が。誰でもいつでも好きなだけ街ごと人を消し飛ばせる兵器を破壊したことだけは成果といえるかもしれないけど。
私が散々言っている疑問、サイドが異なる側の意思や過去、暗示されども明示はされず、主題にもならなかったので、これが「序章」であることを知らなければモグステーションに駆け込んで解約していたかもしれない。つづくというならつづきをやりましょう。
やはり「暮らし」の手触りがあるMMORPGの世界でのメインストーリーの区切りというのは、脚本の内容とはまた別軸での感慨があるもので、上記えんえん書いてきたようにフォーカスポイントには不満たらたらなのだが、不思議と泣けて止まらなかった。
リムサの夜空。そして諜報員の生活は続く。
Let justice be done though the heavens fall、とは007SKYFALLのタイトルの所以だけど、第七霊災と「新生エオルゼア」の総括としてふさわしい言葉に思える。
願わくば、007シリーズ本編が最後に肉薄したように、正義とは何か、ただ抗争の一側面ではないのか、というところにストーリーが言及していくといいな。
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