「お返事不要」をくださった方々へ

 ※記事の中盤に、希死念慮への言及、実際の感覚の記述があります。センシティブな状態にある方はどうか閲覧をお控えください。



たくさんの方に、返信不要、と書き添えていただきながら、たくさんの言葉をいただいている。

自分に対しても外界に対しても、気を抜くとすぐに言葉を見失ってしまうので、いつも以上に誰かへ言葉を返すことが難しい今の私に、「返信しなくていいよ」のひとことはとてもありがたい。
そうして、巧みに優しさを差し出してくれる人たちの、たやすく見えるさりげなさの後ろの、添削や積み重ねやお気遣いがあまりにもったいなくて、もう手のひらを合わせてお礼を言う他にできることがない。


ありがとうございます。

おかげで、何とか休めています。


定点観測を少しだけ。
薬の効果ってすごいなと思う。

ひとつは間違いなく希死念慮が遠ざかったこと。これは、確実にいえる。洗濯物干し、ドアノブ、シーリングのつけ口、街路樹、8月の終わりからそういうものを見るたびに丈夫な布か縄をつかってぶら下がる一連の動作を、実行しようというのではなく、「なんとなく」頭に浮かべてなぞることを日に何度となくしていたが、それが止んで初めて少しおかしかったのかもしれない、と思うことができた。本格的に気温が下がる前で良かったと思う。

もうひとつは、体の感覚が少し戻ってきた気がする。座っていて、ふとかかとを触ったときに、「これ私のかかとだ」という感覚が強くした。自分の体に、自分の感覚があるということも、感覚を得てみてはじめて「久しぶりなんだ」ということがわかった。

薬ってすごい。薬ってすごいが、薬は症状を抑えているだけなんだということもわかっている。少しずつ、本当の意味で取り戻していきたいと思う。

住んでいない家族から、ドライで優しいLINEが来て泣いてしまった。自分の兄弟が、自分の知らないところで、何か誰かとのやりとりを経て、そういう言葉を身につけたのだろうということが伺えて、不思議な気持ちにもなっている。

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